レベル 1/48 EA-6A エレクトリックイントルーダー: U.S.MARINES VMCJ2
アメリカレベルの1/48のEA-6Aです。
実機は艦上攻撃機グラマンA-6イントルーダーを電子戦機に改造した機体です。
後のEA-6Bプラウラーに発展していきます。


「ファーボールエアロデザイン」のEA-6Aのデカールを偶然見つけて購入し、それに合わせてキットを購入しました。
EA-6Aのキットはなかなか売っていません。
やっと見つけたアメリカレベルの1/48のEA-6Aです。


キット自体はかなりざっくりとした造形です。
金型も設計もかなりる古いものとお見受けします。
前面凸モールドでディテールも甘々ですが、飛行状態に加工してデスクトップモデル風にするので問題なしです。
ハイビジのアメリカ海軍機と海兵隊機は模型映えします。
派手でかっこいいです。マーキングも大きく個性的でいいですね。
海外製の別売デカールはマーキングの種類も多いのでうれしいです。



組立て前の下準備
仮組でパーツの合いをチェック、スタンドが取付可能か確認

まずは仮組してみました。
合いがよくないとか、ディテールが甘いとかいろいろありますが、キットが手に入ったので良しとします。
ピカピカのデスクトップ仕様にするので、全然問題なしです。
問題なのは、スタンドをどこに差すかです。
戦闘機と違って後部に大きいジェットノズルがありません。
小さいジェットノズルがありますが、とても無理です。
センタータンクの上あたりが妥当そうです。
というか、ここしかスタンドが差せるところがありません。
凸モールドをスジ彫り加工をして凹モールドに変更します


凸モールドを凹モールドにスジ彫り加工します。
カルコと最近模型屋さんで購入したスジボリツールを使います。
凸モールドをガイドに掘っていきますが、場所によってはガイドテープを使います。
丸型や角丸四角などの部分は、テンプレートを使います。

機体全体におこなうスジ彫り加工は思った以上に間がかかります。焦らずに根気よく作業しましょう。
彫り終わった部分は、ペーパーをかけてならします。
はみ出した部分は、瞬間接着剤で埋めて修正します。
浅い傷はパテで埋めて修正します。


これの繰り返しで、機体前面にスジ彫りを施します。
やっとの思いで主要パーツのスジ彫りができ上りました。




薄いパイロンに肉付けして太く加工
パイロンがちょっと薄い感じがしたので、両サイドにプラペーパーを接着して厚みを出しました。
それらしいパネルラインもスジ彫りしておきます。


スタンドを差し込むサヤ部分を埋め込みます
スタンドを差し込むサヤ部分を埋め込みます。
後部にジェットノズルがない機体ですので、機体のおなか部分に埋め込みます。
機体のおなか部分は別パーツになっているので、センターパイロン後部あたりから切り取り、埋め込みます。
隙間は瞬間接着剤やパテで埋めてから、ペーパーをかけてならします。










組立て・製作
コクピットの製作と塗装・胴体を接着
コクピットを製作してから、胴体を接着します。
機体の合わせ目もパテで処理します。
パーツが若干歪んでいるので、しっかり合わせて固定しました。
コクピットはデカールが付属していないので、ドライブラシで塗装しています。
このキットはパイロットが付属しているので助かります。






全然合わないキャノピーを加工
キャノピーが全く合いません。
事前にすり合わせと、調整をしておくべきでした。
仕方がないので、キャノピー後部の機体パーツをいったん外して調整します。
キャノピーが数ミリ長いようです。
胴体パーツとの曲線も合いません。
胴体パーツを切ったり削ったりプラ板で埋めたりと調整しましたが、なかなか合わず、仕方ないのでキャノピーを削ります。
キャノピーのモールドが消えてしまうので、その前にキャノピーにスジ彫りをします。
はみ出したスジ彫り跡は、ペーパーでならしてからコンパウンドで磨きます。
深い跡は埋められないので、なるべく目立たないように処理します。






主翼も脚カバーも全く合いません
主翼を接着後に、胴体に主翼を接着し、脚カバーを閉じます。
予想はしていましたが、派手に合いません。
かなりの隙間ができるので、プラ板で埋めたり、パテや瞬間接着剤などを総動員で埋めていきます。
脚カバーのスジ彫りは、今回はメインギアの目立つ部分だけのスジ彫りとしました。
合わせて、エアブレーキも閉じて接着します。




塗装ができる状態までもっていけば、後は比較的楽にすすめられると思います。




サフを吹いて目立つ段差やひけをチェックします。
ほぼ大丈夫なようなので、塗装に入ります。
毎回ですが、ここまでくるのが長いです。
塗装・デカール・研ぎ出し
機体全体の塗装
今回は「U.S.MARINES VMCJ2」で製作します。
黒い垂直尾翼にうさぎさんがついているタイプのマーキングです。
デカールの塗装指示を見ると2タイプあります。
垂直尾翼は黒一色にしたかったので、上のタイプに決定です。


マスキングを繰り返しながら、各部分を塗装します。
マスキングがヘタだったり、塗料の濃度を間違えて塗面がざらついたりとそれなりに失敗を繰り返しながら、塗装をしていきます。
失敗個所はその都度修正です。


















基本塗装が何とか終了しました。
ここから細かい部分を塗装していきます。
間延びして見える単色塗装に変化をつけてみる
EA-6Aは機体が大きく、主翼も長く面積が広いです。
F-4のように派手なデカールもなく国籍マークも小さいので、フィクションで機体色に濃淡で変化をつけてみます。




下面も同様にバランスを見ながら、適当に濃淡をつけていきます。
濃くなりすぎた部分は、機体賞を上から薄く塗装して、バランスを調整します。


塗装完了後にウォークウエイや翼端灯などを塗り分ければ、全体的ににぎやかになっていい感じです。
間違えて黒に塗ったアンチグレアも、グレーに修正します。


忘れていたパイロンやタンクなどの小物も塗装しておきます。


スミ入れとデカール貼り
スミ入れ塗料ブラックで全体にスミ入れをしてからデカールを貼ります。
デカールは、キット付属の物は使わずに「ファーボールエアロデザイン」のEA-6Aのデカールを使います。
多くの部隊マーキングが入ってとてもうれしいのですが、ぎっしりと隙間なくプリントされているのでカットして使うのが大変です。
また、デカールの指示番号などもないので、目的のデカールを探すのに少し苦労します。


デカールは薄く、透明ニスの部分が少なく発色もとても良いと思います。
破れやシルバリング発生など失敗も多く、何回やっても完璧にできません。
デカール貼りは苦手です。






クリアー塗装
全体に缶スプレーでクリアーを塗装します。
機体が大きく、表面積も広いので2缶使いました。
あとは、完全乾燥するまでしばらく放置です。



缶スプレーは手軽で一気に厚い塗膜が作れるので便利です。ただし完全乾燥するまでは時間がかかります。


研ぎ出し
クリアーが完全に乾いたらペーパーとコンパウンドを使って研ぎ出しをします。
機体表面の凹凸が多い機体なので、研ぎ出し作業はかなり面倒です。
小さい面積ごとに磨いていきます。








完成
燃料タンクなどの小物をつけて、ようやく完成です。
製作がかなり大変だった割には、あまりパッっとしない出来になってしまいました。
このへんは技術の未熟さがモロに出てしまいます。
でも、作りたかったうさぎさんマークの機体だったので良しとします。


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