プラッツ/イタレリ 1/48 AJS37 レッドビゲン:スウェーデン空軍
以前から一度作ってみたかった「サーブ37ビゲン」です。
プラッツから発売されているイタレリのプラモデルキットです。


輸入キットはなかなか手が出しずらいですが、日本語の説明書があると少しホッとします。

キットそのものは古いイタレリ製ですが。






カラーリングは赤い機体にオバケマークが描かれている、第10航空団記念塗装機です。
キット自体は全面凸モールドの古いものですが、きれいなデカールとマスキングシートが付属しています。
調べてみると、どうやら金型は「エッシー」のもののようです。



もとは40年以上前につくられたキットのようです。
全面凸モールドを彫りなおすのは面倒なので、モールドを全部削り落としてピカピカのデスクトップモデル風に仕上げたいと思います。
プラ自体も薄めで非常にやわらかいので、モールドを彫りなおすのは大変そうです。






製作前の下準備
洗って剥離剤を除去
輸入キットは剥離剤がたっぷり残っているイメージなので、食器用洗剤に浸けて剥離剤を落とします。
すすいだ後の水きりと乾燥はしっかりとします。




軽く仮組してパーツの合いをチェック
まずは主要パーツで軽く仮組をしてみます。
想像はしていましたが、合いは悪く隙間や段差がたくさんできます。
深いヒケも多くありますが、パーツが少なくシンプルな分割なので何とかなりそうです。



古いキットなので仕方ありません。








脚カバーやエアブレーキを接着
飛行状態で製作しますので、先に脚カバーやエアブレーキは接着してしまいます。
隙間は瞬間カラーパテを流し込みます。



硬化促進剤を使わずに自然乾燥すると白化しますのでご注意を。






機体下部のエアブレーキパーツを1個紛失してしまったので、他のパーツで代用しています。


機体の製作
コクピットとパイロットの製作
コクピットを組み立てます。
シンプルなパーツ構成ですが、段差や隙間ができるのでパテ埋めして整形します。






シートが厚くて収まらないので、ペーパーで削って幅を調整します。
バリも多くあるので、目立たない程度にペーパーで落とします。
精密に作り込みたい場合は、エッチングパーツを利用するといいと思いますがキャノピーを閉じるとあまり見えなくなります。


パイロットはハセガワの別売りを使います。
案の定シートに収まらないので、加工をして無理やり納めます。



パイロットの塗装は塗装は筆塗りで。






胴体にスタンドの受けを取り付け
プラ板で作ったスタンドの受けを胴体内部に接着します。
コクピットを塗装してから胴体を接着します。



パイロットは機体の成型が終わってから乗せます。
ジェットノズルは後付けできないので、カットして胴体接着時に合わせて接着しようと思いましたが、これが大失敗です。
機体の左右からしかジェットノズルは見えないと思っていましたが、下からも見えるのに気づきました。
仕方ないので、パテとペーパーで接合部を消します。












主翼とカナード翼の接着
主翼を下面から接着します。
主翼内部が空洞になるので、タミヤのエポキシパテで補強します。
完全に硬化する前に、主翼上面を接着します。
鬼のようにできる隙間と段差は、瞬間接着剤とパテを総動員して埋めてしまいます。












後は「ペーパーがけ」→「サフ吹き」→「チェック」を繰り返して塗装前の下地を作ります。



これがなかなか大変です。








主翼を接着してペーパーをかけた後に、カナード翼とインテークを接着します。
段差や隙間はパテで埋めてしまいます。
インテーク内部は事前にシルバーを塗装しておきます。
ダクトもまとめて接着してしまいます。






パイロットを乗せてキャノピーを接着
これがかなり苦戦しました。
キャノピーが隙間だらけで、全然合いません。
取りあえず接着してからブラックサフのビンタイプで少しずつ隙間を埋めていき、その上からパテを盛ってペーパーをかけていきました。
傷だらけで白くなったキャノピーは、1000番、4000番、8000番のペーパーとタミヤのコンパウンド仕上げ用で透明を復活させました。
どうしてもキャノピー内部にゴミが入ってしまうので、何度かやり直しましたが結果的にあきらめました。
最後はスモークグレーで暗めにして、キャノピー内部を見にくくしてごまかしています。



ゼリータイプの瞬間接着剤で埋めた方が良かったかもしれませんが、瞬間硬化スプレーがなかったので。










ピトー管とアンテナを真鍮線に
ピトー管とアンテナを真鍮線に変更します。
ピンバイスで穴を広げて、少し太めの真鍮線に置き換えます。
先端はペーパーで角を落として丸くします。


機体の塗装
下塗り
機体の塗装をしていきます。
全体を赤で塗っていきますが、その前に下塗りをします。
白で下塗りをして赤を塗るのが一般的だと思いますが、最近は「ピンクで下塗り」のほうがいい説がささやかれていますので、試してみたいと思います。
ピンクのサーフェイサーを持っていないので、ホワイトサーフェイサーに赤を混ぜてピンクにします。



何となくシャア専用っぽくなりました。




☆まだまだ続ます。