比較的簡単な退色表現の塗装方法2(タッチアップ塗装跡)
「比較的簡単な退色感を出した機体の塗装方法」での塗装方法に、ちょっとだけウエザリングとタッチアップを加えていきます。
グッとリアル感が増します。
主に現用アメリカ海軍機系のグレー塗装や航空自衛隊の戦闘機に適していると思います。でも、他の機体に施しても全然OKだと思います。
各国で汚れ具合や退色感は微妙に違っていますが、現用の軍用機に当てはめてもOKと個人的には思います。
「ハセガワ 1/48 F/A-18F スーパーホーネット」をグレーのロービジ塗装で仕上げていきます。
VX-9所属の機体で現用アメリカ海軍機の一般的なグレーの2色迷彩をベースに、スペシャルマーキングのような塗装が施されている機体です。
●比較的簡単な退色感を出した機体の塗装方法(アメリカ海軍系ロービジグレー迷彩)
(第1段階)
・パネルラインを中心に黒でまだらランダム吹き
・機体色で薄くランダムにムラ気味に塗装
・濃淡のバランスを見ながら薄く全体に機体色を吹いて色調を調整
・部分的に変化をつけてみる
(第2段階)
・マスキングゾルでタッチアップ跡を作る
・マスキングゾル周辺にスモークグレーを薄く塗装
・マスキングゾルをはがして軽くウエザリング
塗料を薄く薄く塗り重ねていきますので、缶スプレーを使わずにエアブラシで塗装していきます。
パネルライン付近を中心に黒でまだらランダム吹き
段差や傷を消して下地処理をしたら、塗装していきます。
初めに黒をパネルラインをメインに薄めに少しずつ吹いていきます。
大きさや濃さを変えたりと雑にランダムに塗装していきます。
黒のみでもOKですが、濃いグレーでも大丈夫です。
さらに変化をつけたい場合は、機体色と同系色の濃い色で黒の上からランダムに塗っていきます。
機体色を薄くランダムにムラ気味に塗装
上面下面のどちらから塗装してもOKですが、今回は上面から塗装していきます。
パネルラインの黒が少し残り気味になるように、薄く薄く機体色を塗装していきます。
あえてまだら気味にランダムに、雑に薄く薄~く塗装していきます。
次に下面、上面ともに濃淡のバランス調整の為に、全体に薄く機体色を塗装します。(しなくてもOK)
部分的に変化をつけてみる
塗装が終わったら上面、下面ともに全体のバランスを見ながら、機体の同系色で変化をつけてみます。
・ちょっとだけ濃く暗い色→くすんだ感じ、こすけた感じ
・ちょっとだけ明るい色→日光が当たって色が抜けた感じ
ここまでは「比較的簡単な退色感を出した機体の塗装方法」とほぼ同じ方法で塗装します。
●比較的簡単な退色感を出した機体の塗装方法(アメリカ海軍系ロービジグレー迷彩)
機体色や機体の種類によって適当にアレンジを加えて塗装していきます。
私の場合は行き当たりばったりで、いい感じになるまで機体色を濃くしたり薄くしたりで色味を変えて薄く色を重ねていきます。
少しぐらいの塗装の失敗も上から色を重ねればOKなので、思い付くままに塗装していきます。塗装の失敗がいい味になったりもしますので、実験的で楽しいです。
マスキングゾルでタッチアップ跡を作る
パネルラインが交差する部分や点検ハッチをメインに、所々スポット的にタッチアップしそうな場所にマスキングゾルを塗っていきます。
実機の写真を参考にするといいと思います。
タッチアップ跡を作るのが、この塗装のキモになります。
筆がダメになる場合が多いので、使い捨ての筆を使って塗ったほうが良いです。
マスキングゾルが乾いたらスモークグレイを薄く周辺に塗装していきます。
スモークグレイでなくても黒や濃いグレー、または機体色に黒を混ぜて濃くした色を薄く塗ってもOKです。
乾燥後にマスキングゾルをはがすと、タッチアップ塗装をした感じになります。
エアブラシで薄っすら汚れを追加
エアブラシでうっすら汚れを追加します。
実機の写真を参考に汚れている部分や汚れそうな部分に、黒系や茶系で薄く薄く汚れを追加していきます。
スモークグレイやクリアオレンジを使ってもOKだと思います。
全体にウォッシング
軽くウォッシングをして、機体全体をうっすら汚します。
そのままスミ入れも同時に行っていきます。
「タミヤスミ入れ塗料ブラック」または「Mr.ウェザリングカラーマルチブラック」を使います。
どちらを使うかは好みだと思いますが、Mr.ウェザリングカラーは乾燥するとうすめ液を使っても落ちにくくなります。
タミヤスミ入れ塗料は乾燥後でも、うすめ液で落とすことができます。
今回はタミヤスミ入れ塗料ブラックを使います。
機体全体にスミ入れ塗料ブラックを塗って乾く前にふき取ります。
細かい部分は綿棒に薄め液をつけて、拭き取っていきます。
ピンポイントの汚れはガンダムマーカーで
排気やオイルなどの汚れ跡にはガンダムマーカーを使っていきます。
いろいろと本格的な方法はありますが、これが一番お手軽で楽チンな感じがします。
ガンダムマーカーで汚れを書いて、ぼかしペンでぼかしていきます。
綿棒などで拭き取りながらぼかしてもOKだと思います。
お手軽に汚れた感じが表現できます。
最後に全体のツヤを合わせます
デカールを貼り付けた後に、ツヤ消しクリアーを吹いて全体のつやを合わせます。
ツヤ消しではなく、半ツヤを塗ってもOKだと思います。
デカールがきれいすぎて浮いてしまう場合は、エアブラシでデカールの上に薄く汚れを追加してあげます。
●ハセガワ 1/48 FA-18F スーパーホーネット:US.NAVY VX-9[製作]
●ハセガワ 1/48 F/A-18F スーパーホーネット:US NAVY VX9
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