凸モールドのパネルラインをスジ彫りしてみませんか
凸モールドの飛行機プラモを、スジ彫りして凹モールドに加工してみませんか。
それなりに面倒な作業ですが、焦らず根気よくすすめれば大丈夫です。
天気が悪くて塗装ができない日などに少しずつ進めていきましょう。
かなり集中力が必要なので、ぶっ通しのスジ彫り作業はおすすめしません。すっごく疲れます。少しずつすすめていきます。
私の場合は雰囲気重視なので、細かすぎるモールドは無視しています。
彫りにくい箇所は、多少モールドを変更したりしています。
リアルを追求せずに雰囲気重視ですすめると気楽に作業ができます。
はみ出したら埋めてしまえばOKです。
●スジ彫りのメリット
スジ彫り加工をして凹モールドにすることで、墨入れがバッチリ決まります。
●スジ彫りのデメリット
かなり面倒で時間がかかります。
ある程度の慣れが必要です。(3機くらいやると慣れます)
●スジ彫りの道具
私の場合は「カルコ」をメインに、補助的に「Mr.ライチンゼル用替刃0.2mm」を併用しています。
各メーカーさんからスジ彫りツールが発売されていますので、自分の使いやすいものを選びましょう。
●スジ彫りのやり方
凸モールドをガイドにして彫り進めます。
キズをつけるような感覚で軽く軽くなぞっていき、キズを少しずつ深くしていくような感覚で、何度も軽くなぞって、パネルラインを彫っていきます。
●仕上げ
400番または600番のペーパーをかけてならします。
●ミスったら修正
失敗したラインはパテや瞬間接着剤で埋めてしまいます。
カルコの摩耗は意外と早いので、何機かスジ彫りをしたら新しいものに交換しましょう。
浅くなった凹モールドの深堀から始めてみるのがおススメです
私は「F-4 Phantom II」が大好きなので「ハセガワさんの1/48 F-4 Phantom II」をよく購入します。
特に派手なハイビジのU.S.NavyやUSMCを物色しています。
(J型は凹モールド・B/N型は凸モールドです)
ただ、金型が随分と昔のものなので凹モールドがかなり浅くなっており、ちょっとのペーパーがけで消えてしまう個所も多々あります。
浅い凹モールドを深くする作業は、凸モールドを彫りなおすよりも断然やりやすく楽なので、こちらから挑戦してみてはいかがでしょうか。
モールドが完全に消えてしまってから彫り直すより、浅いモールドを事前に深堀りしておいた方が楽です。
私は塗装技術が未熟なので、ムラなく塗ろうとするとどうしても厚塗りになってしまい、繊細なモールドをつぶしてしまいます。
また、段差をなくそうとガシガシとペーパーがけをするのでモールドが消えてしまったりします。
●ハセガワ 1/48 F-4J ファントムII:U.S.MARINES VMFA312
●ハセガワ 1/48 F-4N ファントムII:U.S.MARINES VMFA531
パネルラインの凹モールド化!見栄えの変化は大きいです
凹モールドにすることで、墨入れがバッチリ決まります。
とてもメリハリの効いた作品に仕上がります。
●レベル 1/48 EA-6A エレクトリックイントルーダー: U.S.MARINES VMCJ2
「カルコ」などで焦らずゆっくりと根気よく彫ります
凸モールをガイドにしてゆっくりと彫っていきます。
私の場合は「カルコ」をメインでスジ彫りを行なっています。ホームセンターなどで数百円ほどで売っています。
手に入りやすく、とってもリーズナブルです。
欠点は、モールドが太くなってしまうことです。
細かい部分はクレオスの「Mr.ライチンゼル用替刃0.2mm」を併用しています。
替刃だけで使用しているのはスジ彫りするときに、余計な力が入って力まないようにするためです。
各模型ツールメーカーさんから素晴らしいスジ彫りツールが出ていますが、それなりに高価ですので、お財布に余裕のある方は使ってみてください。
作業がかなり楽になると思います。
彫り始めは、キズをつけるような感覚で軽く軽くなぞっていきます。
徐々にキズが深くなってきたら、キズを少しずつ深くしていくような感覚でほんの少し力を入れて彫っていきます。
急がずに何度もなぞって、パネルラインを彫っていきます。
力を入れすぎるとラインが簡単に曲がってしましますので注意が必要です。
一気に進めたいところですが、焦りは禁物!ゆっくりと作業をすすめていきましょう。
私は凸モールドをガイドにして彫りすすめていきますが、アクセスドアなどのラインはテンプレートを使うと楽に作業できます。
こちらもいろいろなメーカーさんから発売されています。
直線だけなら、プラ板を切ってテンプレートにするのもアリです。
凸モールドが薄くなっている場合は、ガイドテープを使うと楽に彫れます。
●ハセガワ 1/48 F-4B/N ファントムII:US.NAVY VF-11[製作]
凸モールドが見にくい場合はサフ吹きで対応
キットの成型色にもよりますが、凸モールドが見にくい場合があります。
その際は、一度サーフェイサーを塗装すると凹凸がはっきりして見やすくなります。
俗に「捨てサフ」と呼ばれるものです。ひけの部分や、キズなども良くわかるので多用されている方もいると思います。
写真の「左側がサフ吹きしたパーツ」です。
凹凸が見やすくなっていると思います。
それでも見にくい場合はスミ入れブラックを塗ってみます
サーフェイサーを塗っても見にくい場合は、スミ入れブラックを塗ると多少見やすくなります。
モールドが浮き上がって見えるようになるので、お試しください。
ペーパーで仕上げていきます
スジ彫りが出来上がったら、耐水ペーパーをかけて滑らかにします。
彫った周辺が盛り上がってしまうので、ペーパーでならしていきます。
私は 「GodHandの神ヤス」 400番または600番のペーパーをかけています。
ミスったときは修正すればOK!
スジ彫り中にはみだしたり、しくじったりすることはよくあります。
失敗したラインは埋めてしまいます。
浅ければペーパーがけで消えます。
ちょっと深い場合は私は「フィニッシャーズのラッカーパテ」を使っています。
更に深くて厄介な「はみだし」は、「瞬間接着剤」を使って埋めています。
乾燥後にペーパーをかけてならせばOKです。
再度彫る場合は、ラインを若干ずらしてプラ部分を彫ったほうが彫りやすいです。
スジ彫り加工の練習に最適!な飛行機プラモ
初めてスジ彫りに挑戦する、とかまだ慣れていない場合は高価なプラモや、やっと手に入れたプラモにいきなりスジ彫りは結構こわいですよね。
スジ彫り練習用にピッタリのおすすめ飛行機プラモがあります。
「ハセガワ1/72 Aシリーズ・Bシリーズ・Cシリーズ」の1,000円前後の凸モールドが練習用におススメです。
価格もお手頃、パーツも少なくスジ彫りの練習には最適です。
金型がかなり古いので合いは悪いですが、組み立てやすいです。
きっちりスジ彫りして、墨入れするとかっこよく仕上がります。
●デスクトップモデル!飛行状態で製作してみませんか【まとめ】
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