飛行状態ではパイロットを搭乗させてそれらしい雰囲気を
飛行状態での製作ではパイロットは外せません。
やはりパイロットが乗っていると飛行状態としての雰囲気が表現されます。
輸送機などの大型機の場合だと、コクピットを黒で塗装して塗りつぶしたほうが、スケール感がでて良い雰囲気になる場合もあります。
パイロットが載せられない場合や、付属していない場合はキャノピーを黒やスモークグレーで塗りつぶして完全にデスクトップモデル風にするという作戦もあります。
●タミヤ 1/48 F-4BファントムII[製作その2:コクピットとパイロット]
最近の飛行機プラモにはパイロットが付属していない問題
残念ながら、最近のキットはパイロットが入っていないものが多くなっているようです。
そこで別売のパイロットを購入しての製作がメインになるかと思います。
ハセガワで発売しているパイロットとクルーのセットが一番入手しやすいと思います。
別売りのパイロットセットは店頭であまり見かけないので、見つけた場合は購入しておいた方がいいです。
パーツメーカーさんが出している「レジン製」パイロットもあります。
パイロット単体で製品化しているものもあるようですが、射出座席といっしょに販売されている場合が多いように思います。
少し高価なのと、扱いずらいと思って今まで購入したことはありませでしたが、「ハセガワ1/32 F-104J」のパイロットがまりにもひどかったので購入してみました。
ずいぶん古いキットなので仕方ありませんが…。
キット付属のパイロットより明らかに精密に再現されています。
ベテランモデラーさんの中には好んで使われる方も多くいらっしゃいますが、好まれる理由はここにあります。完成度が格段に上がると思います。
他は、手持ちのパイロットを複製する作戦でしょうか。
まだやったことはありませんが、いずれ挑戦してみようと考えています。
コクピットの組み立てと塗装、私流ポイント
頑張って作ってもあまり見えません
コクピットを精密にディテールアップをしても、キャノピーを閉じると残念ながら、実はあまり良く見えなかったります。
そこを考慮してゆる〜く作っても大丈夫です。
ディテールアップ をした精密でリアルなコクピットを見せたい場合は、キャノピーを開けた駐機状態での製作がベストだと思います。
デカールとドライブラシ
計器盤のデカールが付属している場合は、デカールに頼りましょう。
マークセッターを使ってモールドになじませると、よりリアルになります。
マークソフターはデカールが柔らかくなりすぎるので、私は使っていません。
綿棒でデカールを押さえるときは、綿棒を濡らしてからやります。
乾いた綿棒でやると綿棒にデカールがくっついてきます。
デカールが付属していないキットは計器盤を塗装した後に、明るいグレーでドライブラシをして、モールドを浮き上がらせて立体感を表現します。
ラッカー系塗料で塗装後にエナメル塗料でドライブラシをすれば、失敗した時はエナメル塗料を落として、やり直しができます。
エナメル溶剤はラッカー系の塗膜を侵さないので。
私は使い分けが面倒なので、全部ラッカー系塗料でやってます。
●レベル 1/48 EA-6A エレクトリックイントルーダー: U.S.MARINES VMCJ2[製作]
射出ハンドルの「黒と黄色」はペンで
射出ハンドルの黒と黄色のシマシマはとても厄介です。
下手にマスキングすると折れてしましそうです。
細筆を使ってもラインの太さがバラバラに…。
私は黄色だけエアブラシで塗装後に、黒の細いサインペンで書いています。
線の太さも均一で書けて楽です。
コンソールのボタンもペンで
射出ハンドルと同じく、コンソールパネルのボタン類もペンで塗っています。
「ポスカ」の一番細いものを使っています。
ボタンにチョンチョンと色を乗せる感じで塗っています。
最後はウォッシングと 全体の艶合わせ
塗装が終わったらエナメル塗料の黒を薄〜くして全体にウォッシングをかけます。
立体感が強調されます。
最後につや消しをエアブラシで軽く塗装して全体の艶を合わせます。
パイロットの組み立てと塗装、私流のポイント
パイロットと射出座席、コクピットのすり合わせは重要
別売りのパイロットがコクピットとなかなか合わない…、よくあります。
僕は1/48スケールの飛行機をメインに作っていますが、パイロットのほうが若干大きめのようです。
これはもうパイロットに小さくなってもらうしかありません。
・計器盤に干渉する
(膝がひっかかる/つま先が収まらない)
・シートに着座でできない
(浮いている/おしりがはまらない)
・キャノピーが閉まらない
(ヘルメットがぶつかる)
・その他、いろいろと干渉する
そこで塗装や組み立て前のすり合わせや調整が必要になってきます。
私はいつもこのすり合わせを忘れて塗装をしてしまい、いざ着座させようと思うと「合わないぞ!」という事態に陥ります。
<基本的に現物合わせでの調整になってきます>
・シートに収まらない/足が干渉する
おしりのカットや足のカットで合わせていきます。
・腕が干渉する
腕をカットして、コクピットに収まるように曲げたり加工したりして再接着します。
何とか着座させても、「キャノピーが閉まらない」ということも多々あります。
この段階での修正はなかなか面倒な作業になってしまいますので事前にしっかりすり合わせと仮組をしておきましょう。
塗装は筆塗りで、上半身はしっかり塗装!
キャノピーを閉じると実はパイロットの上半身以外はあまりよく見えません。
そこで上半身がきちんとしていれば、バッチリ見栄えがします。
膝から下はざっくり塗装でOKです。
・筆塗りで塗装
(筆ムラは気にしなくても大丈夫)
・塗装の多少のはみだしはOK
・塗装が終わったら全体につや消しを塗装
(不自然なつやがなくなり色が落ち着きます)
・エナメル塗料で軽くウォッシング
(立体感とちょっとだけ実感がでます
ヘルメットはよく見えるので、すこし凝った塗装をしたり余った小さいデカールなどを貼ると更にいい感じになります。
パイロットには操縦桿を握ってもらいましょう
パイロットには操縦桿を握ってもらいたい!
ちょっとしたこだわりですが、私はなるべく操縦桿を握らせます。
コクピット製作時に操縦桿は接着せずにパイロットの右手に接着します。
操縦桿がコクピットの床にはつかず、浮いている状態になりますが見えないので大丈夫です。
マスキングテープでシートベルト作り
パイロットと射出座席にシートベルトをつけるだけで一体感が出ます。
ここはよく見える部分ですので、ひと手間加えて完成度を高めたいです。
マスキングテープを細切りにし、塗装して貼るだけなので簡単にできてオススメです。
パイロットの首を動かすだけで「操縦してます感」がアップ
パイロットの胴体と頭が別パーツになっている場合は頭を右か左に少し向けるだけで、ちょっとリアルに見えます。
このひと手間はオススメです。
最後はウォッシングと 全体の艶合わせ
塗装が終わったらエナメル塗料の黒を薄〜くして全体にウォッシングをかけます。
立体感が強調されます。
最後につや消しをエアブラシで軽く塗装して全体の艶を合わせます。
●デスクトップモデル!飛行状態で製作してみませんか【まとめ】
●簡単でシンプル!飛行機プラモのディスプレイスタンド製作【まとめ】
コクピットとパイロット製作に大活躍の「拡大鏡」!
コクピットもパイロットもとても小さいパーツで構成されています。
1/48スケールと言えどもかなり細かい。
1/72スケールになるとさらに細かいです。
正直、見えません。
そんな時に大活躍の拡大鏡(ヘッドルーペ)は必須です。
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