ハセガワ 1/32 F-104J :204SQ 20th アニバーサリーでしたが…
先日参加した第3回アヴィエーションモデルの会で出店していた、ピンクタイガーさんで格安で購入しました。
デカールが痛んでいないか心配だったのですが、少し黄ばんでいる程度で何とか使えそうです。
久しぶりの1/32スケールです。マルヨンくらいのサイズなら完成後の保管も大丈夫そうです。
いろいろと製作中のものがあるにも関わらず、手を付けてしましました。
こうやって作りかけがどんどん増えていきます。
製作前の下準備
取りあえず仮組します
かなり古いキットですので、パーツの合いは全く期待していませんが…。
やっぱり豪快に隙間ができます。
飛行状態で製作し、全面光沢のピカピカ仕上げにしたいと思います。
付属のパイロットがあまりにも残念なできなので、これは別に調達しないといけません。
パネルラインをスジ彫りしていきます
全面凸モールドの古いプラモデルキットですので、パネルラインをスジ彫りしていきます。
大まかなラインだけスジ彫りして、細かい部分は凸モールドを削り落とします。
主翼後端がとても薄くてスジ彫りすると貫通してしまいますので、プラペーパーで補強します。
リベットルーラーを使って、適当にリベットも追加します。
リベットルーラーは1/48用なので小さめです。塗装で埋まってしまうかもしれませんが、その時は塗装後に再挑戦の予定です。
接着しても問題ないパーツは接着します。
ひけや隙間も多いので、整形修正しながらスジ彫りを進めていきます。
脚カバーも接着してスジ彫りしていきます。
●凸モールドをスジ彫り加工!パネルラインをくっきりさせて、よりカッコ良く!
●合わなくて当たりまえ、難関の脚カバーの接着を攻略!とにかく接着!
組立て・製作
コクピットとパイロットの製作・塗装
古いキットですので、コクピットのパーツは少なくてとてもシンプルです。
少しあっさりしすぎですが、このまま製作していきます。
キットのパイロットはあまりにも出来がひどいので、別売のレジン製パイロットを調達しました。
1980年代のアメリカ海軍パイロットですが、大きな違和感はないと思います。
別売りパイロットは「PJプロダクション」というメーカーのものです。彫刻も細かく良いできだと思います。
コクピットとパイロットは筆塗り塗装です。
塗装が終わったら、軽くウオッシングで凹凸を少し強調してつや消しクリアーを吹いて完了です。
細部の塗り分けには拡大鏡(ヘッドルーペ)が大活躍します。
●飛行状態での製作はコクピットにパイロットを搭乗させましょう!
胴体の接着
コクピットができたら、胴体を接着します。
射出座席後部がスカスカになっていますので、余ったパーツを切って適当にでっち上げています。
実機の写真を見ると射出座席後部は隙間が空いていますが、奥が丸見えになるので目隠しの代わりです。
合わせ目はパテとペーパーがけで消していきます。
パーツが歪んでいるので、かなり豪快にできる隙間は瞬間接着剤で埋めてしまいます。
スタンドの受け(サヤ)の製作と埋め込み
このキットは機体後部が分割でき、エンジンを見せることができます。
エンジン部分が別パーツになっていますので、ここにプラ板で作ったスタンドの受けを仕込みます。
エンジンを埋め込んで胴体後部を接着しますが、ここでトラブル発生です。
ノズルの接着をせずに機体後部を接着してしまいました。
ノズルを機体塗装後に接着しようと思ったのですが、機体後部はかなりキツメのテーパーがかかっているので、当然入りません。
仕方なく一部を破壊して無理やりノズルを接着、パネルラインに沿ってプラバンを貼り付けてごまかしています。
仮組して手順も確認していたのに、うかつでした。大失敗です。
レドームも接着し、前輪の脚カバーも接着します。
インテークの塗装と接着
インテーク内部は先に塗装してから、接着します。
胴体のインテーク付近もインテーク接着後は塗装しにくいので、先に塗装しておきます。
インテーク内部は全黒でOKみたいです。結局接着後にインテーク内部は再塗装しました。塗りにくい。
やっぱりできてしまう隙間と段差は、瞬間接着剤で埋めてペーパーがけします。
消えたパネルラインは、彫り直します。
リベットも限りなく薄くなったので、主要部分だけカルコを使って再生しました。
キャノピーの接着
キャノピーのすり合わせをしましたが、それでも段差と隙間ができてしまいます。
隙間はパテで埋めていきますが、多少の段差はあきらめて製作を進めます。
キャノピーをマスキングしたら、パイロットを乗せて接着します。
隙間はパテで埋めてから、ペーパーがけしています。
キャノピーの内部フレームは、接着剤がはみ出して修正不能の大失敗が想定されましたので、あえて省略しています。
機体の塗装
キャノピー枠の塗装
F-104Jと言えばシルバーのイメージが強いですが、こちらの204SQ 20th アニバーサリーは、エアクラフトグレーで塗装されています。
塗装指示ではキャノピー枠はシルバーですので、先にキャノピー枠を塗装してマスキングします。
その後キャノピーとインテーク、ジェットノズルをマスキングして機体の塗装に備えます。
サフ吹きと塗装前の下地処理
機体全体のイメージを明るくしたかったので、ホワイトサーフェイサー1500で下塗りします。
大きな傷がないかも確認します。
翼が小さいF-104Jとは言え、1/32スケールは面積が広いので缶スプレーを使ってサフ吹きします。
缶スプレーは塗料が濃いので一気に塗ることができますが、塗りすぎるとモールドが埋まってしまうので要注意です。
機体の塗装
サーフェイサーで下塗りが終わったので、機体全体をMr.カラーNo.73エアクラフトグレーで塗装します。
その後はマスキングを繰り返しながら、機体後部のシルバー部分を塗装します。
下地に黒を塗装してからシルバーを塗り、適当に色味を変えながら塗装します。
機体の塗り直し
ひと通り基本塗装を終えたところで、アクシデント発生です。
うっかり機体に塗料をこぼしてしまったので、ペーパーをかけて慣らしてから再塗装です。
今回の製作はアクシデント多めです。
再塗装の前に気がついたことがあります。
全体的に色が変です。
実機の写真を見る限りは、もっと明るいエアクラフトグレーです。
塗装指示のままだとイメージがかなり違って見えます。
モデルアートの「飛行機模型スペシャル F-104」を引っ張り出して見てみると、やはり濃いですね。
作例と同じにエアクラフトグレー50%にホワイト50%で調色して再塗装です。
古い塗装を落とさずに上から塗りましたので、かなりの厚塗りになってしまいました。
機体後部のシルバー部分も再塗装します。
その後にアンチグレアなど細部の塗装をします。
機体全体が単色なので、所々のパネルは更に明るめに塗装しました。
●間延びして見える単色塗装にフィクションで変化をつける(アメリカ海軍系ハイビジとか)
他にも塗装忘れや間違い、マスキング失敗、塗装のはみだし、塗装表面が荒れたりと修正塗装が必要な個所が多々あり、思いのほか苦労しました。
特にマスキングの失敗が多いです。塗装間違いは思い込みによる色違いが多かったです。カンや記憶に頼らずよく確認したほうがいいですね。
塗装指示も1/48とは微妙に違ってましたので、1/48の塗装指示も見ながら進めていきます。
スミ入れ
やっとの思いで塗装が終わりましたので、「タミヤのスミ入れ塗料ブラック」を使ってスミ入れをしていきます。
溶剤を使ってかなりシャバシャバにしています。
かなり雑に入れてしまいましたが、はみだし部分は乾燥後に拭き取るのでOKです。
少しコントラストが強すぎた気がします。ダークグレイのほうが良かったかもしれません。
大トラブル発生!
スミ入れのはみだし部分を拭き取っていたら、またもトラブル発生です。
主翼が根元(ダボ部分から)から折れました。
修正しようと思えばできなくはないのですが、かなり大変そうです。
真鍮線を仕込んで補強しても強度がかなり落ちますし、塗装もタッチアップ程度では収まりません。
何より製作意欲がかなり落ちました。
キットをチェンジ
このままでは悔しいので、キットをチェンジして最初から作り直します。
「ハセガワ 1/32 F-104 G/S」が現行で販売されています。
数店舗をめぐり発見!購入しました。
J型ではないですが、G型だと外見に大きな違いはないので、大丈夫です。
気を取り直して、またスジ彫りから再スタートです。
製作再開
製作を再開してスミ入れまですすみました。
製作当初は空自F-104J 204SQ 20thアニバーサリーでので製作を進めていましたが、予定を変更して新たにスペイン空軍のマーキングで製作しました。
こんな理由でスペイン空軍仕様にしました。
・空自機での失敗が若干トラウマ気味
・マルヨンはやっぱりシルバーにしたい
・スペイン空軍のマルヨン完成品は展示会で見かけない
・空自デカールの一部が台紙からはがれない
前回製作時と相違点
主翼接着は真鍮線で強度アップ
主翼は合いが悪く接着面積も少ないので、太めの真鍮線を埋め込んで強度をアップしています。
コクピットにディテールアップパーツを追加
コクピットの計器盤にディテールアップパーツを追加しました。
使用したのは「レッドフォックススタジオ/着色済みアクリルレジン製3Dプリンター計器盤」です。
貼るだけで簡単にリアルなインパネが再現できます。
●貼るだけ簡単、リアルなインパネが完成!3Dプリンター計器盤
後部エンジンパーツは取り付けない
このキットは機体後部はエンジンが見えるギミックになっています。
ですが、機体前部と後部の接合部の直径が全く合わないので、先に左右で機体前後部を接着して通常の左右分割のようにしています。
スタンドの受けは直接内部に接着しました。
機体色をシルバーに変更
スペイン空軍初期仕様のシルバーに仕上げています。
パネルごとに数種類のシルバーを塗り分けています。
スペイン空軍はマーキングがちょっと地味なので、フィクションでチップタンクにオレンジを追加しています。
スペイン空軍のマルヨンは、後にエアクラフトグレー塗装に変更されます。今回は初期のシルバー仕様で作ります。
●比較的お手軽、ちょっとだけそれっぽい銀塗装2(シルバー塗装)
リベット加工を追加
機体色をシルバーに変更したので、無塗装感の演出の為にリベットをいっぱい追加しました。
スミ入れとデカール貼り
スミ入れ後、マークセッターを使ってデカールを貼ります。
スペイン空軍はマーキングがちょっと地味なので、フィクションでチェッカーのデカールも貼っています。
クリアー塗装
缶スプレーを使わずに、エアブラシでクリアーを塗装してから研ぎ出しの予定でしたが、うっかり缶スプレーを使ってしまいました。
シルバーがまだらに溶けだしてきて、くすんだシルバーになってしまいました。
更に機体に塗料をこぼして、無残な状態になってしまいました。
ここからの修正は難しいので上からシルバーを薄く塗装して目立たなくします。
前回同様、完成間際で大失敗する1/32 F-104です。いずれ1/48でリベンジしたいと思います。
やっと完成
やっと完成しました。
トラブルやミスの連発でしたが、何とか完成までこぎつけました。
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