プラッツ/イタレリ 1/48 AJS37 RED VIGGEN:スウェーデン空軍[製作]

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プラッツ/イタレリ 1/48 AJS37 レッドビゲン:スウェーデン空軍

●プラッツ/イタレリ 1/48 AJS37 レッドビゲン:スウェーデン空軍

●タラングス 1/48 JA37 VIGGEN:スウェーデン空軍[製作]

●タラングス 1/48 JA37 ビゲン:スウェーデン空軍

以前から一度作ってみたかった「サーブ37ビゲン」です。

プラッツから発売されているイタレリのプラモデルキットです。

輸入キットはなかなか手が出しずらいですが、日本語の説明書があると少しホッとします。

富太郎

キットそのものは古いイタレリ製ですが。

カラーリングは赤い機体にオバケマークが描かれている、第10航空団記念塗装機です。

キット自体は全面凸モールドの古いものですが、きれいなデカールとマスキングシートが付属しています。

調べてみると、どうやら金型は「エッシー」のもののようです。

富太郎

もとは40年以上前につくられたキットのようです。

全面凸モールドを彫りなおすのは面倒なので、モールドを全部削り落としてピカピカのデスクトップモデル風に仕上げたいと思います。

プラ自体も薄めで非常にやわらかいので、モールドを彫りなおすのは大変そうです。

●鏡のようにきれいな光沢仕上げにする研ぎ出し方法

●鏡のようにきれいな光沢仕上げにする研ぎ出し方法2

●凸モールドをスジ彫り加工!パネルラインをくっきりさせて、よりカッコ良く!

製作前の下準備

洗って剥離剤を除去

輸入キットは剥離剤がたっぷり残っているイメージなので、食器用洗剤に浸けて剥離剤を落とします。

すすいだ後の水きりと乾燥はしっかりとします。

軽く仮組してパーツの合いをチェック

まずは主要パーツで軽く仮組をしてみます。

想像はしていましたが、合いは悪く隙間や段差がたくさんできます。

深いヒケも多くありますが、パーツが少なくシンプルな分割なので何とかなりそうです。

富太郎

古いキットなので仕方ありません。

脚カバーやエアブレーキを接着

飛行状態で製作しますので、先に脚カバーやエアブレーキは接着してしまいます。

隙間は瞬間カラーパテを流し込みます。

富太郎

硬化促進剤を使わずに自然乾燥すると白化しますのでご注意を。

機体下部のエアブレーキパーツを1個紛失してしまったので、他のパーツで代用しています。

●合わなくて当たりまえ、難関の脚カバーの接着を攻略!とにかく接着!

機体の製作

コクピットとパイロットの製作

コクピットを組み立てます。

シンプルなパーツ構成ですが、段差や隙間ができるのでパテ埋めして整形します。

シートが厚くて収まらないので、ペーパーで削って幅を調整します。

バリも多くあるので、目立たない程度にペーパーで落とします。

精密に作り込みたい場合は、エッチングパーツを利用するといいと思いますがキャノピーを閉じるとあまり見えなくなります。

パイロットはハセガワの別売りを使います。

案の定シートに収まらないので、加工をして無理やり納めます。

富太郎

パイロットの塗装は塗装は筆塗りで。

●飛行状態での製作はコクピットにパイロットを搭乗させましょう!

胴体にスタンドの受けを取り付け

プラ板で作ったスタンドの受けを胴体内部に接着します。

コクピットを塗装してから胴体を接着します。

富太郎

パイロットは機体の成型が終わってから乗せます。

ジェットノズルは後付けできないので、カットして胴体接着時に合わせて接着しようと思いましたが、これが大失敗です。

機体の左右からしかジェットノズルは見えないと思っていましたが、下からも見えるのに気づきました。

仕方ないので、パテとペーパーで接合部を消します。

●ディスプレイスタンドの受け(サヤ)部分の作り方

主翼とカナード翼の接着

主翼を下面から接着します。

主翼内部が空洞になるので、タミヤのエポキシパテで補強します。

完全に硬化する前に、主翼上面を接着します。

鬼のようにできる隙間と段差は、瞬間接着剤とパテを総動員して埋めてしまいます。

後は「ペーパーがけ」→「サフ吹き」→「チェック」を繰り返して塗装前の下地を作ります。

富太郎

これがなかなか大変です。

主翼を接着してペーパーをかけた後に、カナード翼とインテークを接着します。

段差や隙間はパテで埋めてしまいます。

インテーク内部は事前にシルバーを塗装しておきます。

ダクトもまとめて接着してしまいます。

パイロットを乗せてキャノピーを接着

これがかなり苦戦しました。

キャノピーが隙間だらけで、全然合いません。

取りあえず接着してからブラックサフのビンタイプで少しずつ隙間を埋めていき、その上からパテを盛ってペーパーをかけていきました。

傷だらけで白くなったキャノピーは、1000番、4000番、8000番のペーパーとタミヤのコンパウンド仕上げ用で透明を復活させました。

どうしてもキャノピー内部にゴミが入ってしまうので、何度かやり直しましたが結果的にあきらめました。

最後はスモークグレーで暗めにして、キャノピー内部を見にくくしてごまかしています。

富太郎

ゼリータイプの瞬間接着剤で埋めた方が良かったかもしれませんが、瞬間硬化スプレーがなかったので。

ピトー管とアンテナを真鍮線に

ピトー管とアンテナを真鍮線に変更します。

ピンバイスで穴を広げて、少し太めの真鍮線に置き換えます。

先端はペーパーで角を落として丸くします。

機体の塗装

下塗り

機体の塗装をしていきます。

全体を赤で塗っていきますが、その前に下塗りをします。

白で下塗りをして赤を塗るのが一般的だと思いますが、最近は「ピンクで下塗り」のほうがいい説がささやかれていますので、試してみたいと思います。

ピンクのサーフェイサーを持っていないので、ホワイトサーフェイサーに赤を混ぜてピンクにします。

富太郎

何となくシャア専用っぽくなりました。

機体色の塗装

続けて機体色の赤を塗装します。

機体色は隠ぺい力の強い「ミスターカラーGX3ハーマンレッド」を塗装します。

全体に塗装した後、ざらつきやほこり除去のために2000番で軽くペーパーをかけます。

その後もう一度薄めの塗料で塗装してツヤをだしていきます。

今回下地をピンクで塗装したのですが、下地を白で塗装した場合の明確な違いは実感としてはあまり感じなかったです。

でも、赤の色のノリ具合は良かったような気がします。

富太郎

接着面や段差の処理がちょっと雑でした。塗装すると粗が目立ちます。

細部を塗装

機体色の赤を塗装したらレドームや翼端灯などの細部を塗装します。

動翼や脚カバーなどはMr.カラー79シャインレッドで塗装して、ちょっと変化をつけてみます。

凸モールドのパネルラインは削り落としているので、おおよその位置にマスキングをして塗装しています。

●間延びして見える単色塗装にフィクションで変化をつける(アメリカ海軍系ハイビジとか)

デカール貼り

塗装が終わったら、全体に光沢クリアーを塗装してからデカールを貼ります。

光沢面の方がデカールがしっかり貼れて、シルバリングが起きにくいです。

レッドビゲンのデカールは大判ですが、細かいデカールもなく比較的楽に貼れました。

シルバリング防止にMr.マークセッターは必須です。

富太郎

デカールを貼り終えるとグッと見栄えがします。後は研ぎ出しで光沢仕上げにするだけです。

●意外と難しいデカール貼り、私は苦手です

研ぎ出し

光沢クリアー塗装

研ぎ出し作業に向けて、光沢クリアーをエアブラシで塗装していきます。

なるべく塗装表面を平滑にしたいので、少し薄めに希釈した光沢クリアーを塗装していきます。

ホコリを巻き込んでしまいますが、気にせず塗装します。

ある程度の塗装被膜の厚みが欲しいので、塗装と乾燥を繰り返していきます。

富太郎

ちょっと薄めの光沢クリアーを7回塗装しました。

4000番で水研ぎ

クリアー塗装が終わったら、4000番のペーパーで水研ぎして表面を滑らかにします。

もう1回光沢クリアーで塗装

表面がある程度滑らかになったら、再度薄めのクリアーを塗装します。

2~3回くらい塗装します。

8000番から10000番で水研ぎ

クリアー塗装後、今度は8000番→10000番で表面を磨きます。

ペーパーがけは面積の大きい部分だけにして、細部はかけません。

かけすぎて下地を出さないように要注意です。

セラミックコンパウンドで磨き

ペーパーで全体の水研ぎが終わったら、ハセガワのセラミックコンパウンドで磨きます。

10000番の水研ぎでかなりツヤがでていますので、力を入れすぎずに小傷を消す感じでコンパウンドで磨きます。

コンパウンドで磨き終わったら、ハセガワのコーティングポリマーでツヤ出しします。

缶スプレーのクリアー塗装と違いクリアー層の厚みが足りないので、デカールの段差は少し残ったままです。

富太郎

機体はかなりツルツルになっていますので、落下に注意です。手を滑らさないように。

●鏡のようにきれいな光沢仕上げにする研ぎ出し方法2

完成

完成です。

凸モールドを全て削り落としたせいでしょうか、若干インパクトに欠ける感じですが、かなりソリッドモデル風になりました。

1/72や1/144のような小スケールなら見え方も変わったかもしれないですね。

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